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ミュージックインユアハート~   心に響く音楽を

ミュージックインユアハート~   心に響く音楽を

いつものおかずをちょっとアレンジ

クラシック音楽の大鉄則と言うのが、「楽譜に忠実に!」と言うことです。ク

ラシック音楽の作曲家は、それこそ陣痛をおこして、(陣痛が一年も続いたり

するんですよ!想像できますか?)我が子を産むようにして曲を書きます。そ

の命を削って書いた楽譜の一音一音、また演奏者に対して与えた指示を、一字

たりとも見逃してはならぬ、というのが、クラシック音楽を演奏する人に定め

られた、おきてです。

気持ち的には、よく分かるのですが、でも実はこれが、ある意味クラシックを

敷居の高いイメージにしている一因なんじゃないですかね。じゃあ、誰が弾い

てもおんなじじゃん?て事になってしまいます。私もよくピアノの先生に、

「楽譜どおりに弾きなさい!」と怒られて、上記のようにヘソを曲げたことが

何度もあります。例え楽譜通りに弾いても、演奏家の個性と言うのは、やっぱ

り出るのですが、それを聞き分けるまでには、相当耳を慣らさなくてはなりま

せん。

クラシックをこれから聴いてみようかなあと言う人には、最近いろいろ出てい

る、いわゆるカバーものと、オリジナルを聴いてみられる事をおすすめしま

す。同じ肉じゃがを、AさんとBさんが、全く同じ材料で作ったのを食べ比べる

より、Aさんがスタンダードな肉じゃが、Bさんが洋風にカレー味にしたものを

作ったら、味の違いははっきり出ますよね。アレンジものでは、よくサティの

ジムノペディ、グノーのアヴェマリアなどが、CMでポップ調になったり、違う

楽器で演奏されたりしています。オリジナルを聴いたことがないと言う人は、

CDを図書館ででも借りて、こんな感じだということを覚えておくと、どのよう

にアレンジされているかが分かって、独りニンマリ、ということになります

(^^) 

また、単にクラシックをアレンジしただけでなく、それを伴奏にして自分の歌

を作っちゃった、と言う人もいます。実は前述のグノーも、クラシックなが

ら、同じ畑のバッハさんのプレリュードを伴奏にして、歌をくっつけてアヴェ

マリアとしたら、大ヒットしちゃったんですよね。このテクニックは、ポップ

スの有名なアーティストも使っていて、古いところでバリー マニロウ(ショ

パンのプレリュード)、クイーン(バッハのプレリュード)、ビリー ジョエ

ル(ベートーヴェンのソナタ)トーリー エイモス(ベートーヴェンのソナ

タ)など。最近、ベートーヴェンの曲の上にラップしていたグループもありま

すね。ポップスの人も、クラシックは相当意識しているみたいです。オリジナ

ルを知っていると、一曲で2倍楽しめるというわけです。いかがですか?


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